井植記念会は、三洋電機株式会社の創業者である故井植歳男が、淡路島の東浦町に公民館を建て、青少年教育、郷土の社会教育の発展につくすため、昭和37年(1962)8月に設立した「財団法人井植愛郷会」が前身となっております。
井植歳男は、昭和44年(1969)7月に66歳でこの世を去りましたが、同年11月に、故人の遺財の中から10億円を基本財産として、名称を「財団法人井植記念会」と改めました。
当会は、文化振興、奨学金制度、社会福祉、国際交流、地域社会活動などの多彩な社会事業を展開していますが、「井植記念館」はそうした事業展開の拠点として、淡路島や明石海峡大橋を一望できる神戸市垂水区塩屋のジェームス山山頂に、昭和45年(1970)に建設されました。
広大な芝生の庭園に鉄筋コンクリート造りの建物が、シンプルな中にも瀟洒なたたずまいをみせ、館内には、井植歳男記念室、ホール、ロビー、談話室、事務所などの施設があります。
なお、公益法人制度改革に則って、平成23年4月1日に公益財団法人への移行が完了し、「公益財団法人井植記念会」として新たにスタートいたしております。
井植歳男がこよなく愛した故郷「淡路島」を眺めながら、その足跡を偲び、『自分はゼロから出発したのだから、社会にお返ししなければ・・・・・・』と考え続けた故人の思いの一端にふれていただければ幸いです。