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第38回井植文化賞

第38回井植文化賞は 3名の個人と3つの団体が選ばれ、表彰式が平成26年10月4日(土)に、井植記念館で執り行われました。

受賞者のご紹介 平成26年度(2014)第38回受賞者のご紹介

文化芸術部門:美術(個人受賞)

上前 智祐 氏

 美術家

  ー 神戸市垂水区 ー
松田 武判
上前 智祐 氏
作品タイトル:狭間2009
縫52 1990~1995

戦後美術界に旋風を巻き起こした「具体美術協会」の結成から解散まで在籍され、「具体」の精神を受け継ぐ最古参の美術家として活躍されています。多様な表現の作品の中でも、布に針と糸で描く「縫い」は膨大な時間と労力で途切れることのない緊張感と造形への熱意で独特の世界を創り上げています。一貫して現代美術の表現を追い求め、自己流を貫き我が道を行く、長年にわたる創作活動が評価されました。

科学技術部門(個人受賞)

樋口 芳樹 氏

 兵庫県立大学大学院生命理学研究科教授・同研究科長

 兵庫県立大学次世代水素触媒共同研究センター センター長

 ― 神戸市西区 ―

近藤 昭彦さん(研究室にて)
樋口 芳樹 氏
研究チーム
勉強会風景

タンパク質結晶学、構造生物学の世界的研究者でありSPring-8を駆使して数々の新知見を発表され、特に2011年にネイチャー誌に発表された「水素分解合成酵素ヒドロゲナーゼの酸素耐性機構の解明」に関する研究は、高効率水素触媒電極の応用研究に結びつく画期的な研究成果として注目されています。また、兵庫県立大学が開設した「次世代水素触媒共同研究センター」の初代センター長に就任され、同センターでの革新的水素エネルギー利用技術の研究開発は大いに期待され、その成果と功績が評価されました。

社会福祉部門(団体受賞)

特定非営利活動法人 兵庫盲ろう者友の会

    理事長:今井 裕子氏

 ― 所在地:神戸市中央区 ―

座談会の様子
今井 裕子 氏
月例会の様子
盲ろう者向けパソコン講習会

阪神淡路大震災が起きたとき、目と耳に重複障がいを持つ盲ろう者の方たちは状況もわからず助けを求めることもできない状態となりました。このような体験から平成8年に設立された「兵庫盲ろう者友の会」は盲ろう者福祉の向上と社会参加を目指して、様々な支援・相談活動や盲ろう者向け通訳、介助者養成や啓発のための講演・交流活動を続けられ、平成22年には特定非営利活動法人に認定されました。「盲ろう者のために何でもできる支援センターを作りたい」という夢に向かっていく活動と功績が評価されました。

地域活動部門(個人受賞)

山中 信彦 氏

 特定非営利活動法人 いぬいふくし村 副理事長

  ー 兵庫県篠山市 ー
木村 幸一さん
山中 信彦 氏(丹波市立鴨庄小での講演風景)
東日本大震災支援のバザー
ありし日の長女瑞穂さんと

生後まもなく重度障がい者となった長女瑞穂さんの成長を見守る中「障がいが重くても社会と通じる場所がほしい」と考え、地域の人達や同じ思いの保護者の協力を募り、医療ケアの受けられる作業所「紙ふうせん」を作られました。その後特定非営利活動法人「いぬいふくし村」を設立、障がいのある人達の働く場所を拡張し、「コミュニティカフェみーつけた」は近隣の人たちに憩いの場を提供、お惣菜やお弁当お菓子が並ぶ「みんなの家」は商店街の一角に溶け込んでいます。瑞穂さんが24歳の生涯を閉じられた後も「いぬいふくし村」で働く人たちの「父」となり活動を続けられいる功績が評価されました。

報道出版部門(団体受賞)

阪神大震災を記録しつづける会

    事務局長: 高森 順子氏

 ― 所在地:兵庫県芦屋市 ―

龍野醤油資料館にて

     高森 順子 氏

布引ハーブ園にて

      執筆者の集い


阪神淡路大震災の被災者はそれぞれ語りつくせないほどの体験談を持っています。そうした被災者一人ひとりの体験を記録に残そうと震災直後から体験手記を公募し「十年十巻」を目標に手記集を出版され続けてきました。出版は2005年に完結しましたが、事務局代表の高森一徳氏が最終巻を手がけて急逝したあとは姪の順子さんが活動を引き継ぎ、震災後20年の来年には十年ぶりの手記集を出版予定。「どんな些細な記録でもいつかは役に立つかもしれない」との一徳氏の言葉を受け継ぎ大震災の記憶を風化させない活動が評価されました。

国際交流部門(団体受賞)

特定非営利活動法人 日本国際救急救助技術支援会

    代表者: 正井 潔 氏

 ― 所在地:兵庫県西宮市 ―

財団法人 PHD協会
正井 潔 氏
財団法人 PHD協会
カンボジアでの活動風景

世界の中には、日本のような救急救助の体制が構築されておらず、救える命が失われている国が多くあります。代表者の正井潔氏が神戸市中央消防署在職中にザンビアでの救急システム立ち上げ協力から始まった活動は、「一人でも多くの命を救おう」を基本理念に、ザンビア・スリランカ・インドネシアでの研修会の開催や訓練の実施など精力的に展開されています。特にカンボジアでの長期活動は救急救助部隊の創設や消防学校建設計画などに発展しています。一つでも多くの途上国に救急救助システムが構築され、多くの命が救われることが期待される活動が評価されました。

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