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第48回井植文化賞

第48回井植文化賞は3名の個人と3つの団体が選ばれました。

受賞者のご紹介 令和6年度(2024)第48回受賞者のご紹介

文化芸術部門(個人受賞)

井上 よう子 氏

画 家

 ― 兵庫県西宮市在住 ―

井上よう子氏
井上 よう子 氏

うみかぜ音楽祭
   2020神戸ギャラリー島田個展「光へ…翔ぶ…」

井上よう子氏は、京都市立芸術大学大学院を修了後、大学講師などの傍ら作家としての活動に入られ、以来国内外の展覧会で多くの作品を発表されました。また神戸在住の故・陳舜臣氏や白石一文氏ら著名な作家の小説の挿絵や装幀画も手掛けられ、活動の幅を広げてこられました。
その作品は、淡い空色や深い海のブルーを基調に、幾条にも差し込む光の帯が綾なし、遠い記憶に誘われるような風景画の秀作として高く評価されています。
アートが人の心や体にもたらす素敵な力を信じ、長年絵画制作に情熱を注がれ、作品を通して多方面に芸術文化を発信してこられた功績が評価されました。

科学技術部門(個人受賞)

平尾 公彦 氏

公益財団法人 ひょうご科学技術協会 理事長

 ― 京都市在住 ―

平尾公彦氏
平尾 公彦 氏


       秋篠宮殿下の「京」ご視察

平尾公彦氏は、理論化学の研究者として東京大学にて量子論に基づく理論計算により、分子の電子構造や反応性を解明するための理論開発に傾注され、自ら開発された理論により計算化学の適用範囲を大幅に拡張するなど同分野の発展に大きく貢献されました。
理化学研究所 計算科学研究機構長就任後は、演算速度世界一の「京」コンピュータの完成と「富岳」の導入に尽力され、学術・産業分野での活用進展に寄与されました。
現在はひょうご科学技術協会理事長として、科学技術振興のための研究開発助成や研究者支援に取組まれています。
これまでの数々の功績を称えるとともに、将来に向けて我が国の科学技術の進歩を支えていく活動が評価されました。

社会福祉部門(団体受賞)

兵庫こども食堂ネットワーク

代 表:福本 大介 氏

 ― 所在地:兵庫県神戸市東灘区 ―

福本大介氏
福本 大介 氏
物資の支援の様子
物資の支援の様子

兵庫こども食堂ネットワークは、2017年に発足以来、県内100以上のこども食堂が悩みや情報ノウハウを共有し、共に連携して課題解決を図れるよう支援を続けてこられました。
県内9か所に地域拠点をおき、物資の支援や情報の共有、開設支援や相談会、研修会の開催など地道な活動に取組まれています。
この団体の活動は、子どもへの食事提供や居場所づくりを通して一人親家庭や生活困窮家庭を支援すると共に、様々な人との関わりの中で子どもを育む「地域づくり・まちづくり」にも繋がっています。
こども食堂の支援を通して、子どもたちや子育て家庭に安心安全を届けていく活動が評価されました。

地域活動部門(団体受賞)

アトリエ太陽の子

代表:中嶋 洋子 氏

  ― 所在地:兵庫県神戸市東灘区 ―
中嶋洋子氏
中嶋 洋子 氏
開幕
「アトリエ太陽の子」で1.17震災・命の授業

アトリエ太陽の子は「震災は子ども達が命について考える貴重な機会」として、阪神・淡路大震災の記憶が風化しないよう絵画を通した様々な防災活動に取組んでこられました。
震災の風化を防ぐだけでなく、能登半島地震やウクライナ支援にも目を向け子ども達が「私に出来る事はなんだろう」と考え行動に移す力を養ってこられました。
震災30年目の来年1月17日には「1.17絵本プロジェクト」として絵本出版も計画されています。
当団体の長年にわたる取組みを称えるとともに、将来にわたって絵画を通して子どもたちに「命の大切さ」「被災者を思いやる心」を伝える活動が評価されました。

報道出版部門(個人受賞)

大牟田 智佐子 氏

株式会社 毎日放送 報道情報局 報道業務部 部次長

  ― 大阪府豊中市在住 ―

大牟田智佐子氏
   大牟田 智佐子 氏

2002.1.17 神戸市長田区から公開放送
 著書 「大災害とラジオ」


大牟田智佐子氏は2024年出版の著書「大災害とラジオ~共感放送の可能性」にて、ラジオの災害放送における「共感放送」という新たな概念を提唱され、災害時におけるラジオ放送の役割と可能性を世の中に示されました。
本書は大牟田氏が修了された兵庫県立大学大学院での博士論文がベースであり、ご自身が阪神・淡路大震災を契機に生まれたラジオ番組に携わられた経験から、実際の放送例を丁寧に積み上げる形で論旨が展開されており、読者にも共感性の高い著作となっています。
ラジオの災害報道に一石を投じラジオの「減災コミュニケーション」の可能性を明示した大牟田氏の研究と出版活動に対する努力と功績が評価されました。

国際交流部門(団体受賞)

特定非営利活動法人 ミャンマーKOBE

 理事長:猶原 信男 氏

  ― 所在地:兵庫県神戸市長田区 ―

猶原信男氏
猶原 信男 氏
ウォークラリー
冬服プレゼント会(毎年12~1月 神戸市長田区にて開催)

特別非営利活動法人 ミャンマーKOBEは、働くため学ぶために来日したミャンマーの友人たちに日本語を学ぶ機会を提供し、同国の様子を伝える写真展や伝統行事を共に開催してきました。
それは国際都市神戸を彩る草の根活動でもあります。
2021年以降は本国での政治不安と生活の困窮から逃れ、来日する若者が急増しましたがミャンマーKOBEは緊急支援のカンパを呼びかけ、一時金や食料の提供、仕事探しや住居の提供などで窮状を支えてこられました。
ミャンマーの人たち・留学生等への支援活動と神戸市民に周囲の理解を促し、ミャンマーと神戸との国際交流を一層推進していく取り組みが評価されました。

 

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