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第46回井植文化賞

第46回井植文化賞は4名の個人と2つの団体が選ばれました。

受賞者のご紹介 令和4年度(2022)第46回受賞者のご紹介

文化芸術部門(個人受賞)

岡田 敬二 氏

宝塚歌劇団演出家

 ― 宝塚市在住 ―

岡田敬二氏
岡田 敬二 氏

演出席から
        演出席から

岡田敬二氏は、大学卒業後宝塚歌劇団演出部に就職、1967年に「若者たちのバラード」で演出家デビュー、1997年には「ザ・レビュー」で文化庁芸術祭大衆芸能部門2部優秀賞を受賞されました。海外ミュージカルの宝塚歌劇版の演出を数多く手がける一方で1984年の「ジュテーム」からロマンチック・レビューとして提唱された一連のシリーズは21作を数え、宝塚歌劇団創設者の小林一三氏の「清く正しく美しく」のモットーと女性だけで演じる特殊性を生かし、美しく華やかで品位を持ち日本人の琴線に触れる作品を演出され、レビュー界の第一人者として宝塚歌劇団の発展に大いに寄与されました。その活動と功績が評価されました。

科学技術部門(個人受賞)

藤澤 正人 氏

国立大学法人神戸大学学長

 ― 芦屋市在住 ―

藤澤正人氏
藤澤 正人 氏


手術支援ロボット「hinotori」とともに

   〈写真:神戸新聞社提供〉

藤澤正人氏は、神戸大学とメディカロイド社の共同で国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を産官学連携で完成させた中心メンバーであり、2020年12月には「ヒノトリ」を用いて自らの執刀のより前立腺がん患者の前立腺全摘出手術を成功させました。手術支援ロボットが若手医師の教育研修や遠隔治療を通じての医療水準の向上につながるとし、2023年4月から神戸大学大学院医学研究科に日本初の医療機器を創る大学院としての医療創成工学専攻の開設にも尽力されました。
アメリカ製「ダ・ヴィンチ」が独占状態だった医療支援ロボット市場に神戸からはばたく「ヒノトリ」が新風を吹き込むことが期待され、その功績が評価されました。

社会福祉部門(団体受賞)

一般社団法人日本ノーリフト協会

代表理事:保田 淳子 氏

 ― 所在地:神戸市兵庫区 ―

保田淳子氏
保田 淳子 氏
国際シンポ
ノーリフトケア2020国際シンポジウム

一般社団法人日本ノーリフト協会は、保田淳子氏が看護師としてオーストラリアに留学中、医療や福祉の現場で福祉用具を使用することにより介護者の負担が大幅に軽減されているのを目にし、日本での「持ち上げない、抱え上げない」介護の普及を目指すために設立されました。活動としては日本版ノーリフトケアコーディネーター養成講座や腰痛予防対策指針全国セミナーを展開、また「ノーリフトケア2020国際シンポジウム」も神戸で開催されました。
ノーリフトの理念や実践の広がりが、介護施設や病院で介助者の腰痛による休職者や退職者の減少や働きやすい職場環境づくりにつながると期待されることが評価されました。

地域活動部門(団体受賞)

特定非営利活動法人プロジェクトPlus

代表理事:衣川 勝海 氏

  ― 所在地:兵庫県豊岡市 ―
衣川勝海氏
衣川 勝海 氏
但馬海岸
但馬海岸での体験会

特定非営利活動法人ぷろじぇくとPlusは、障がいのある方の自立を目指し、誰もが当たり前に生活できる地域づくり目的に豊岡市で設立され、但馬地域で様々な活動を展開されています。
社会的重要性を有するユニバーサルツーリズム推進の活動にも参画され、障がいのある方や高齢者の旅のサポートに取り組まれ、但馬地域の豊かな自然環境に着目したプログラムとして、水陸両用車いすを利用した竹野海岸でのアウトドア体験や香美町の山中に分け入り様々な植物を観賞するツアーなども実施されています。
行政や観光業界と連携し障がい者や高齢者に配慮した魅力ある地域づくりに寄与する活動が評価されました。

報道出版部門(個人受賞)

季村 敏夫 氏

詩 人

  ― 神戸市在住 ―

季村敏夫氏
   季村 敏夫 氏

震災について
       震災について語る


季村敏夫氏は神戸を代表する詩人で、幾多の賞を受賞され多くの詩集を発表されています。そうした創作活動のかたわら、神戸の詩の近代史を探究され、2022年4月に「1920年代モダニズム詩集」を高木彬氏と共著で出版、3年前にも「1930年代モダニズム詩集」を出版されました。いずれも前衛詩を追究した若き詩人たちの姿を追い、彼らの作品を紹介されました。
前衛詩人らが治安維持法で弾圧された戦時中の「神戸詩人事件」を調べ、評論集「山上の蜘蛛-神戸モダニズムと海港都市ノート」も出版されるなど、季村氏の姿勢からは一貫した市民の目線が伝わります。そのような創作、出版活動が評価されました。

国際交流部門(個人受賞)

飛田 雄一 氏

 (公財)神戸学生青年センター理事長、NGO神戸外国人救援ネット代表

  ― 神戸市在住 ―

飛田雄一氏
飛田 雄一 氏
古本市
古本市の様子

飛田雄一氏は、長年「神戸学生青年センター」を拠点に社会問題に取り組まれ、日本に暮らす外国人の支援を通して、草の根の国際交流を続けてられています。
阪神・淡路大震災ではボランティア活動を展開、古本市を開催して寄付を募り被災した留学生に支援金を支給する「六甲奨学基金」を立ち上げ、今に続いています。また、言葉や在留資格の壁に阻まれ公的支援が届かない外国人被災者の救済に向け、1996年に「NGO神戸外国人救援ネット」を結成、多言語による電話相談を実施し、義援金や災害弔慰金の受給や医療の提供などを実現させ、今では兵庫県の「ひょうご多文化共生総合相談センター」の活動を支えています。
飛田氏のこれまでの活動が評価されました。

 

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